By 中村夕子 
インコの病気にはうつるものもある。特に気を付けるべきは「オウム病」と呼ばれる感染症で、この病気はインコから人間に感染することがある。オウム病は主にオウムやセキセイインコなどの鳥類から人にうつる病気で、放置すると深刻な症状を引き起こす可能性があるため、飼い主やその周囲の人々は十分な注意が必要だ。
オウム病の概要
オウム病（Psittacosis）は、クラミジアという細菌が原因の感染症で、主に鳥類から人間へ感染する。以下は、オウム病の主な特徴と症状である。
| 症状 | 説明 |
|---|---|
| 発熱 | 高熱が出ることがある |
| 咳嗽 | 乾燥した咳や、痰が出る場合もある |
| 息切れ | 呼吸困難を伴うことがある |
| 筋肉痛 | 全身の筋肉に痛みを感じることがある |
| 頭痛 | 持続的な頭痛が発生することがある |
感染経路
オウム病は通常、感染した鳥の排泄物や分泌物（特に糞便）を介して人に感染する。鳴き声や呼吸器からの飛沫も感染の原因になることがある。特に以下のようなシチュエーションで感染することが多い。
- 鳥の糞の掃除をする際
- 鳥と直接接触した後
- 鳥がいる環境で長時間過ごすこと
参考動画
インコから人への感染事例
オウム病は日本国内で年々注意が必要な感染症の一つである。以下は過去のオウム病に関する統計データである。
| 年 | 感染病例数 | 備考 |
|---|---|---|
| 2018 | 15 | 人から人への感染率は低い |
| 2019 | 20 | 鳥の飼育数増加と相関 |
| 2020 | 12 | コロナ影響で報告数減少 |
| 2021 | 18 | 鳥類の健康管理が重要 |
鳥類の健康管理
鳥を飼う際には、以下の良好な手法を守ることが重要である。
- 定期的な鳥の健康診断を受ける。
- インコがかかっているかもしれない病気の情報を事前に知っておく（参考リンク）。
- 鳥の糞や身の回りを清潔に保つ。
注意が必要な他の病気
インコがかかる病気は多種多様だが、比較的よく見られる病気とその症状は以下の通りである。
| 病気名 | 主な症状 | 予防方法 |
|---|---|---|
| そのう炎 | 嘔吐、口臭、頻繁なあくび | 餌の管理と清潔に気をつける |
| 胃腸炎 | 下痢、食欲不振、脱水症状 | 栄養バランスを考えた食事を提供 |
| アスペルギルス病 | 呼吸困難、食欲低下、羽毛が乱れる | 飼育環境の湿度管理、清掃が必要 |
FAQs
Q: インコからオウム病に感染するリスクはどの程度か？
A: 鳥との接触を避け、定期的に健康管理を行うことで、感染のリスクは大幅に減少する。しかし、リスクはゼロではない。
Q: インコがオウム病にかかる兆候は？
A: 食欲不振、目の周りに異常ななり、羽毛が乱れる場合は注意が必要だ。早めの獣医師の受診を推奨する。
Q: どうすれば自分や家族を守れるのか？
A: 鳥の健康状態を把握し、必要に応じて隔離したり、十分な衛生管理を心掛けることで、感染リスクを軽減できる。
Q: オウム病の治療はどのように行うか？
A: オウム病が疑われる場合、すぐに医療機関を受診し、抗生物質が必要な場合がある。鳥も同様に獣医師に診てもらうことが重要だ。
オウム病やその他の感染症から身を守るためには、インコの健康管理と適切な知識が不可欠である。飼い主として、愛鳥を守るために、日常の観察や定期的な健康診断を行うことが求められる。